コープこうべについて

事業報告

2023年度の振り返り

3つの柱の実現に向けたおもな取り組み

3つの柱 1.お買い物を通じたくらしの安心づくりをすすめます

すべての地域・世代で利用しやすい宅配を起点とした買い物サービスの実現
お買い物を通じた、地域との交流・地域課題の解決

宅配と店舗の特性を組み合わせた「買いもん行こカー」の運行をすすめました
  • より効率的で安全な運行の実現をめざし、店舗を拠点にしていた「買いもん行こカー」の運行管理を、協同購入センターに移管する実験をすすめています。12店舗8台の「買いもん行こカー」の運行を5つの協同購入センターに移管しました。
「買いもん行こカー」と連携した買い物支援ボランティアがひろがりました
  • コープ山本やコープデイズ神戸西、コープデイズ豊岡で「買いもん行こカー」の到着に合わせて、組合員が「買い物支援ボランティア」として活動しています。
宅配版移動店舗(仮称)の実験に取り組みました
  • 協同購入センター丹波では、店舗が無いエリアで運行可能な宅配版移動店舗の実験を開始しました。
地域の状況に合わせた「めーむひろば」の展開と地域交流の場づくりをすすめました
  • 加古川「コープのつどい場」をコープミニ中津跡地に移設し、加古川コープのつどい場「かっこ」を開設。多世代交流が生まれる場をめざして、組合員や地域の方が食の活動や健康づくりの取り組みを実践しています。また、バックヤードを活用し、セルフ受け取り方式の「めーむひろば」も開設しました。
  • コープ東加古川の営業終了に伴い、店舗の向かいにつどい場を開設しました。地域の方々からの投票により、つどい場名称を「虹」に決定。2024年4月からの本格稼働に向け、定期的にワークショップを開催しました。また、セルフ受け取り方式の「めーむひろば」も開設し、開催曜日と受け取り時間を拡張しました。
行政と連携した子育て支援の取り組みをひろげました
  • 行政が行う子育て支援の取り組みに賛同し、池田市、丹波市、丹波篠山市に加え、新たに宝塚市、たつの市に出産祝品の提供を開始。出生の届出をされた際に子育て用品が贈呈されます。
地域団体との協働による買い物支援・見守り宅配に取り組みました
  • 新温泉町社会福祉協議会と「新温泉町における買物困難者等への支援に関する協定」を5月に締結。8月から、障がい者施設に通う利用者が高齢者の見守りを兼ねて宅配商品のお届けを行う取り組みを開始しました。
  • 11月には神河町社会福祉協議会と「神河町における買物困難者等への支援に関する協定」を締結。神河町社会福祉協議会が栄養バランスのとれた夕食サポート「まいくる」の弁当を高齢者の見守りを兼ねてお届けする取り組みの試験運用を開始しました。
  • コープデイズ豊岡では、高齢化率の高い地域の買い物困難者への対応として、豊岡市社会福祉協議会と協働で、福祉車両を活用した買い物送迎の試験運行を開始。本稼働に向け準備をすすめています。
加入や利用のしやすさ向上に向け、宅配デジタル化をすすめました
  • インターネットでの利用手続きを簡略化し、加入しやすくしたほか、コープこうべアプリをアップデートし、商品情報などの拡充を行いました。
<2024年度に向けて>

宅配事業から買い物支援事業への転換に向けた基盤づくりが必要と考えています

  • 「買いもん行こカー」「まいくる」などを協同購入センターが管轄するしくみに変更し、地域の実情に応じた最適なサービスを展開していきます。
  • 行政と一緒になってすすめる子育て支援の取り組みをさらにひろげます。

食料品を中心とした魅力ある店舗の実現
組合員の声・データをもとにした、より便利で楽しいサービスの提案

組合員ニーズや地域性に配慮した品ぞろえ・価格・売り場づくりをすすめました
  • より買いやすく、食卓をイメ-ジしやすい売り場の実現に向け、2022年10月からコープ西宮東、2023年6月からコープ神吉で売り場づくりの実践研修をスタートしました。一部のカテゴリーにおいて他店舗にも取り組みをひろげています。
「くらし応援全国キャンペーン」第2弾を実施しました
  • 全国の生協とともに、組合員の日々のくらしを応援する「くらし応援全国キャンペーン」を、宅配では8月4回企画から、店舗では9月から実施しました。多くの支持をいただいた前回(2023年1月から3月)を上回る83品目を特別価格で提供しました。
コープ商品についての学習をすすめました
  • 食品工場生産品の後継品としてデビューした日本生協連コープ商品を学ぶ「ラブコープフェスタ」を7月に開催し、オンライン参加を含む約320人の組合員・職員が参加。納豆やこんにゃくなどの製造委託先から講師を招き、商品のこだわりや開発の苦労等のお話をうかがい、意見交換や試食を通じて商品の特長を学びました。また、後継品の納豆工場の見学に、大阪北地区と第4地区、第5地区の組合員・職員105人が参加し、学習と交流を深めました。
ブランドリニューアルに向け準備をすすめました
  • 「コープこうべ商品」へのブランドリニューアルに向け、職員を対象に学習会を実施し、ブランドコンセプト等の理解をすすめました。
「コープ商品職員総選挙」「CMコンテスト」を実施しました
  • 2024年度に実施予定の「コープ商品総選挙」に向けたプレ企画として、2月に職員総選挙を実施。投票総数3369票と多くの職員が参加し、それぞれ「推し!」の商品に投票しました。同時に職員が制作するコープ商品のCMを募集。チラシ、動画を合わせ85件の応募があり、集まった職員の推しコメントやCM作品の一部は、めーむ紙面や店舗情報誌WEB版などの媒体で活用していく予定です。
より便利なサービスの提案に向け、組合員データの分析をすすめています
  • 宅配や店舗、共済などの事業別に管理していた組合員のデータをまとめ、これまで実現できなかった新たな取り組みの検討をすすめました。年齢や世帯状況に合わせたダイレクトメールの実験や、宅配・店舗の利用データを活用するしくみ(ツール)の検討をすすめています。
コープ立花がリニューアルオープンしました
  • 11月24日、仮設店舗で営業していたコープ立花がリニューアルオープンしました。「『コープらしさ』を軸としたくらしへのお役立ち~地域とともに~」をコンセプトに、地産地消や子育て応援の売り場を充実させるなど、さまざまな世代の組合員が利用しやすく、親しみやすい店舗をめざします。
<2024年度に向けて>

食卓がイメージできる売り場づくりやコープ商品の認知度向上が必要と考えています

  • 季節に応じた売り場の実践と検証により、店舗の競争力強化に取り組みます。
  • 「コープこうべ商品」へのブランドリニューアルを機に、職員の商品学習や組合員のブランド認知向上に取り組みます。
  • コープ商品への想いや親しみを深めるイベント「ラブコープフェスタ」を開催します。

大規模地震・感染症等の非常時でも商品を提供できる体制の構築
万一の場合の保障を通じた「くらしの安心」の提供

大規模地震等の非常時に備え、「事業継続計画(※)」の見直しをすすめました
  • 「事業継続計画」を点検し、課題を抽出しました。5月には南海トラフ地震を想定した「本部における事業継続計画 検証訓練」を実施。非常時の事業継続、商品供給に向けての対応、部署間の連携を確認しました。
  • 11月、1月、3月には役職員に「安否確認訓練」を実施し、安否状況の迅速な把握における課題を抽出しました。
保障を通じた「くらしの安心」の提供に向けた体制づくりをすすめました
  • 子会社の株式会社コープエイシスと連携し、コープ共済と団体保険を組み合わせた「くらしの総合保障」のセットプランを組合員に提案できる体制づくりをすすめました。
  • 組合員の健康づくりのサポートとして、推定野菜摂取量が測定できる「ベジチェック」イベントを店舗の共済相談コーナーで開催し、のべ1万6311人が参加しました。
<2024年度に向けて>

引き続き非常時に備えた体制づくりが必要と考えています

  • 「事業継続計画」に基づいた訓練を行い、役職員の防災意識を高めます。


3つの柱 2.いきいきとしたくらし、地域のつながりづくりをすすめます

若い世代をはじめとした、新たな組合員も参加しやすいしくみの構築
グループだけでなく、個人の活動も支援できる体制の構築

コープこうべアプリ上での組合員同士の交流がひろがりました
  • コープこうべアプリの掲示板機能「ルーム」の活用が店舗や地区本部にひろがり、ルーム数は31個となりました。組合員からのコメントや「いいね」によって世代や地域を越えた交流が行われています。
  • 組合員と職員、生産者がアプリ上でつながる新機能を9月に追加。1月から一部の地域で試験運用を開始しました。
気軽に参加できる募金活動のしくみづくりをすすめました
  • 募金の金額や活用方法、寄付先の活動紹介をホームページに掲載しています。
  • 年間を通じて、宅配でいつでもコーピーポイントを募金できるしくみ「ポイント募金」に多くのポイントが寄せられました(1万7900件・1155万ポイント)。
  • 宅配で取り扱いしている、脱プラスチック関連商品(ラベルレス飲料)の供給の一部(約112万円)を地域で環境活動に取り組む団体へお渡ししました。
学生との接点、学生と地域とのつながりがひろがりました
  • 若者応援ポータルサイト「Konoyubi.(コノユビ)」では、若者の地域での活動を紹介しています。また、平和スタディツアーに参加した中高生有志が「Konoyubi.広報隊」を結成し、コープこうべの活動を発信しています。
  • 地元高校生が中心となり、国際交流イベントやスマホ教室、部活動の活動報告会を店舗で開催することで、若者と組合員・職員とのつながりがひろがりました。
  • 兵庫県立尼崎小田高校の授業の一環で、コープこうべの「エシカル消費」の取り組みについて学んだ生徒が、エコファームの規格外品を地域イベントで販売する等、職員による出前講座の開催をきっかけに、高校生の活動グループとのつながりをひろげています。地区本部を中心に約70の学校・団体とさまざまな取り組みをすすめています。
個人の活動を支援するしくみづくり、人づくりに取り組みました
  • 個人の特技を登録し、組合員同士の学び合い・教え合い活動をひろげるしくみ「デバンダス.net(※)」がスタートしました。コープカルチャー事業所跡地を活用した「ふれあいひろば(※)」にて、試験運用を開始しています。
  • 「ふれあいひろば」の運用スタートに向けて、地区本部の職員を対象に「組合員・地域活動応援スキル研修(基礎編)」を開催しました。
<2024年度に向けて>

誰でも参加しやすいしくみが必要と考えています

  • 「コープこうべアプリ」上で組合員と職員、生産者がつながる取り組みや、ポイント募金ができるしくみづくりをすすめます。
  • 各地区で開催されるイベントを中高生有志による「Konoyubi.広報隊」がポータルサイトで発信し、若者の参加をひろげていく取り組みをすすめます。

地域課題の解決に向けた、多様な協働プロジェクトの創出
地域が必要とするコミュニティ機能を持った新たな活動拠点づくり

地域つながるミーティング(※)」をきっかけに、さまざまな活動が生まれました
  • コープ茨木白川では、店内スペース「くつろぎの広場」で定期的に相談カフェや健康イベントを実施。地域団体とともに地域の活性化につなげています。
  • コープデイズ相生で地域交流イベント「うたごえサロン」を10月に開催しました。約80人の参加者が歌や体操を通じて交流。地域団体やコープサークルによるバザー・小物販売等のブース出展もあり、地域のつながりを深めるイベントとなりました。
食物アレルギーをもつ方たちと連携し、学習・啓発の取り組みをすすめました
  • 第2地区では2月に「災害時に食物アレルギーのある方が避難生活をどのように乗り切るか」をテーマに学習会を開催。100人を超える参加があり、食物アレルギーの基礎知識、家庭での備蓄などについて考える機会となりました。
行政と包括連携協定の締結をすすめました
  • 豊能町と2月に「包括連携協定」を締結し、0歳児宅への見守り訪問事業を開始しました。子育て用品をお届けするとともに親子の見守りを行っています。
  • 3月には川西市と「包括連携協定」を締結。「地域・くらしの安全・安心」「災害等非常時における協力及び支援」「障がい者支援」「多様性のあるまちづくり」「買い物困難者への支援」などの分野で連携し、地域の活性化や持続可能な社会の実現をめざします。
行政・地域団体とともに、課題解決の取り組みをすすめました
  • 尼崎市営住宅を活用した居住支援等のネットワーク「REHUL(リーフル)」がひろがっています。第1地区の呼びかけに応じた19の支援団体がネットワークに加盟し、外国人留学生や障がい者などの住まいづくり、居場所づくりに取り組んでいます。
  • コープ鶴甲の旧女子寮を、住まいの確保が困難な女性向けの共同住宅「六甲ウィメンズハウス」に転換するプロジェクトに協力しています。第3地区では、2024年6月からの入居開始に向けて、運営団体とともに地域とのつながりづくりをすすめています。
  • 阪神・淡路大震災を機にひろがったボランティア活動を市民活動として定着させ、互いに助け合う地域社会の形成をめざして設立した公益財団法人コープともしびボランティア振興財団。さらなる地域のボランティア振興に向け、同財団に1000万円の寄付を実施しました。
子ども食堂やコミュニティ食堂等の立ち上げ、再開を支援しました
  • 子ども食堂やコミュニティ食堂が活動を再開し、加えて新たな子ども食堂も立ち上がるなど、子どもの居場所づくりの取り組みがさらに前進しています。42の子ども(コミュニティ)食堂がコープサークルに登録し(約300人)、地域で活動しています。
コープこうべの施設を活用し、多世代の交流や多様な活動の支援を行っています
  • 2022年10月に開設した協同購入センター姫路のつどい場「まちの学校」では、子ども食堂やヨガ教室、英会話教室など、35講座に約300人が登録し利用しています。
  • 4月には協同購入センター伊丹の保育スペースで、地域の方が主催するママと子どもの居場所支援「コープさんのとこ」の活動がはじまりました。
  • 協同購入センター丹波の組合員集会室を、地域団体の活動拠点として8月から月1回開放。生活に困窮する子育て世帯に食料品を届ける、子ども宅食「ささっこスマイル便」の仕分け拠点として活用されています。
  • サービス付き高齢者向け住宅「ハイム本山」では、新型コロナウイルス感染症の5類移行後も感染対策を継続しながらコープサークルの作品展示や、併設の保育園「どんぐりっこもとやま」との交流などをすすめています。今後は地域団体との交流も再開する予定です。
地域の多様な仲間とともに、新たなつどい場づくりに取り組みました
  • 第2地区では、西宮市社会福祉協議会、兵庫六甲農業協同組合と協議を重ね、9月に協働のつどい場を西宮市北部に開設しました。名称は地域の特徴である竹を組み込んだ「みんなほくほくつどい場ばんぶー」に決定。地域に根差し、つながりを生み続ける場をめざし、2024年度から本格的に運用を開始します。
  • 神戸市の「玉津庁舎利活用部分施設運営業務委託事業」を受託し、行政や地域と協働した「地域ひろば」の開設準備をすすめています。
  • コープミニ月が丘では、店内に地域協働スペース「つどい場」を設置し、いつでも誰でも立ち寄れる場として、隣接する地域福祉センターとの連携強化をすすめました。
<2024年度に向けて>

地域や支援団体との連携をすすめ、多様な課題解決にさらに取り組みます

  • 「地域つながるミーティング」で生まれたつながりを活かして、地域の課題解決に取り組みます。
  • 居住支援や外国人支援、生活困窮者支援など、コープこうべ単独ではアプローチしにくい課題に取り組む団体との連携・ネットワークづくりを強化します。

心とからだの健康維持・向上に向けた活動の場づくり
高齢の方やその家族も含め、みんなが安心して過ごせるサービスの展開

コープカルチャー事業所跡地に6カ所の「ふれあいひろば」を設置しました
  • 学び合い・教え合い活動やコミュニティの場として、新たな活動の拠点「ふれあいひろば」を開設。これまでのコープカルチャー講座の一部が自主運営で活動を開始しているほか、地域の方々の活動支援拠点として、地区本部が中心となり貸室運営や活動相談、交流イベントなどを実施しています。
組合員による助け合い、支え合いの輪がひろがっています
  • 「コープくらしの助け合いの会」が活動開始から40周年を迎えました。「40周年記念全体交流会」には、活動会員をはじめ約170人が参加。これまでの活動を振り返りながら、今後の活動に向けて心を合わせました。各地区では、40周年企画としてコープサークルとのコラボによるカフェや学習会などを開催。活動会員も運営に参画し、参加者や新規登録の増加につながりました。
  • 第6地区では、大学生が「コープくらしの助け合いの会」活動会員に登録。組合員活動への参加もはじまりました。
  • たすけタッチ(※)」の対象エリアを神戸市東灘区渦森台に拡大しました。ゴミ出しのサポートなど組合員同士の助け合いの輪がひろがり、他の展開エリアとあわせたマッチング回数は2021年のサービス開始以降、累計3156回となりました。
介護予防に関する学びの場づくりをすすめました
  • 生協10の基本ケア(※)」を中心とした介護予防講座を組合員集会室や公民館など23カ所で開催しました。
「健康チャレンジ2023」に多くの組合員が参加しました
  • 楽しみながら健康的な生活習慣を身につける「ひょうごまるごと健康チャレンジ2023」「おおさかまるごと健康チャレンジ2023」に約1200人の組合員が参加しました。
<2024年度に向けて>

組合員の学習や活躍の場づくりにさらに取り組みます

  • 「ふれあいひろば」の活用を強化し、多様な活動者同士のネットワークづくりをすすめます。
  • 「たすけタッチ」のエリア拡大に向け、運用課題の改善をすすめます。
  • 「食」や「健康」「介護」に関する学習会の開催に取り組みます。


3つの柱 3.環境や社会のためになる活動・事業モデルを促進します

エコチャレ2030(※)」の推進を通じ、組合員・地域とともに環境負荷の低減に向けた取り組みを推進

てまえどり(※)」「フードドライブ(※)」のさらなる促進に取り組みました
  • 「てまえどり」のPOPをリニューアルし、取り組みの視認性を高めました。また、一部の店舗で、地域コープ委員会と連携し、「てまえどり」の実態を調査するなど、食品ロス削減の啓発を行いました。
  • 「フードドライブ」では、年2回の集中受付キャンペーンを開催しました。宅配の訪問時および全店舗で食品の寄付を受け付け、地域のお役立ちにつなげました。
  • これまでの食品ロス削減の取り組みが評価され、消費者庁、環境省が主催する「令和5年度食品ロス削減推進表彰」において環境事務次官賞を受賞しました。
持続可能な社会づくりに向けて、イベントや学習会を開催しました
  • 地域で活動する多様な個人や団体同士の「つながり」を通じた持続可能な社会づくりについて考えるきっかけとして、「地域つながるフォーラム」を9月に開催し、約170人が参加しました。
  • コープデイズ神戸北町で、プラスチックのリサイクルについて楽しく学ぶ参加型イベント「神戸プラスチックネクストinコープこうべ」を神戸市やメーカー、地域コープ委員会などとの合同企画で2月に開催。300人以上の参加者で賑わいました。
ペットボトル回収で地域の環境団体を支援しました
  • 「寄付機能付きペットボトル減容回収機」を一部店舗に設置し、リサイクル1本につき1円を、環境保全に取り組む団体に寄付しています。今年度は2団体に総額19万9397円を寄付しました。
「レインボーひろば」「レインボースクール」で生協の取り組みを伝えました
  • 協同購入センターで「レインボーひろば」を16回開催。協同購入センター北神戸では、地域コープ委員会やクッキングサポーターなどが職員と一緒にプログラムを作成し、参加者にコープ商品や生協の取り組みを伝えました。
  • 店舗では組合員のくらしに役立つ「レインボースクール」を約350回開催し、職員が語るプログラムは100回を超えました。第4地区では、若い世代の参加をひろげるため、夏休み期間に、小学生親子を対象とするレインボースクールを10店舗で開催しました。
「伝える活動」の実践、組合員との交流をすすめました
  • 「コープの森・社家郷山(西宮市)」で組合員と職員の交流会を11月に開催。「語り手学習会(※)」に参加した職員が社家郷山の活動や生協の取り組みを組合員に伝えました。
  • 協同学苑にて3月に「学びあいフェスタ」を開催し、約300人の組合員が参加しました。「語り手学習会」に参加した組合員や平和スタディツアーに参加した中高生有志が伝える活動を実践し、世代を越えた交流が生まれました。
コロナ禍で中断していた再エネ発電所の見学交流会を再開しました
  • 「西神戸太陽光発電所&玉津リサイクルセンター」「大阪ガス・風力発電所」の見学会に合計244人の組合員が参加し、「コンセントの向こう側」を考える機会となりました。
資源循環や食品廃棄物処理の取り組みを強化しました
  • 「コープ土づくりセンター」の老朽化を機に、新たなリサイクルループを構築。食品残さを回収・たい肥化する業務を大栄環境株式会社に外部委託することで、回収店舗を49店舗から59店舗に拡大し、食品リサイクル率の向上をめざします。また、生産されたたい肥はこれまでと同様にエコファームで活用し、フードプラン野菜を生産します。
  • 食品残さ回収の対象外店舗のコープデイズ豊岡に「生ゴミ処理機」を設置。生ゴミを微生物の力で分解し、廃棄物の収集運搬・焼却処理で発生するCO2の抑制をめざします。
<2024年度に向けて>

廃棄物を減らす・再生利用する取り組みをさらにすすめます

  • エコファームの資源循環の取り組みの拡大や、店舗への「生ゴミ処理機」の設置、つどい場へのオフィス用紙の再生機器の設置など、廃棄物の再生利用に取り組みます。

持続可能なくらしを理解し、実践する取り組みを継続します

  • 地域でのイベントや学習会等で、語り手が活躍できる場づくりをひろげます。

持続可能な食と農畜水産業の実現に向けた、生産者・組合員との関係性づくり

組合員と生産者がつながり、相互理解が深まる取り組みをすすめています
  • 5月に開催した「フードプランつちかおり」の田植えイベントには、第5地区から組合員親子34人が参加。裸足で田んぼに入り、手植えを体験しました。
  • 「組合員向けの研修として、岡山県の「フードプランなす」の産地や、食品工場生産品の後継品「CO・OP小粒納豆」の製造委託先である株式会社豆紀(まめき)の和歌山工場などを訪問しました。
子会社「株式会社コープエコファーム」を設立しました
  • 持続可能な食と農へのさらなる貢献をめざし、有限会社みずほ協同農園の全株式を買い取り、7月7日に「株式会社コープエコファーム」を設立しました。
  • コープこうべの組合員・職員の学習拠点としてはもちろん、生産者や全国生協の職員がともに「生協版GAP(生協版適正農業規範)(※)」を学び、実践するためのモデル拠点としての活用に向けて、施設改修を行いました。
世代を越えて海の豊かさを学んでいます
  • 兵庫県漁業協同組合連合会と連携した「マリンスクール」を夏休み期間に計4回開催し、のべ106人の組合員親子が参加しました。また、「ひょうご地魚推進プロジェクト(とれぴち)」10周年の取り組みとして、兵庫県漁業協同組合連合会と連携し、地区本部主催「学びのフェスタ」や地域コープ委員会主催「とれぴち学習会」を開催。計42回、約600人が参加し、地元の魚を使ったレシピを学ぶなど、豊かな海を未来へつなぐ活動として展開しています。
社家郷山の取り組みが「全国育樹活動コンクール」林野庁長官賞に選出されました
  • 兵庫県、西宮市と2008年に締結した「企業の森づくり協定」をきっかけとして始めた「コープの森・社家郷山」の取り組みが、令和5年度「全国育樹活動コンクール」において、林野庁長官賞に選出されました。
  • 社家郷山での森林整備ボランティア活動への参加を、機関紙『きょうどう』でも呼びかけ、組合員・職員が一緒になって活動をすすめています。
<2024年度に向けて>

「産地見学」「生産者との交流」「生産者の支援」をさらにすすめます

  • 新たな産地見学や生産者との交流を企画します。
  • 株式会社コープエコファームによる、行政と連携した新規就農者の受入体制の構築および育成を支援します。


障がいのある方が安心して働き、活躍できる場づくり

新たに30人の障がいのある職員を受け入れました
  • 障害者雇用率は、コープこうべと、特例子会社の阪神友愛食品株式会社、関連が深い株式会社協同食品センターのグループ適用3社合算で3.69%、コープこうべ単体で3.08%となりました。
  • 障がいのある職員を新たに受け入れる所属で、職員向けの学習会をのべ11回実施。第2地区では、障がいのある職員が安心して働くための情報交換・学習会を実施しました。
  • 3月には障がいのある職員を対象に「十人十色研修」を実施。異なる所属から30人が集まり、ビジネスマナーやコミュニケーションスキルを学び、互いに交流を深めました。
就労支援や新たな協働のしくみづくりをすすめました
  • 4月から、住吉事務所内の事務作業の一部を特例子会社の阪神友愛食品株式会社に委託。「障害者就労移行支援事業所」を運営する特定非営利活動法人ピークスネットワークと連携し、27人の実習が実現しました。障がいのある方の実践的な就労の場として機能しています。
  • 協同購入センター甲南では、行政・地域団体と協議を重ね、芦屋市保健福祉センターで「めーむひろば」のしくみを活用した就労体験の取り組みを6月から開始しました。
  • コープ西神南で就労支援団体と協働した「めーむひろば」の運営を7月から開始。作業や組合員とのコミュニケーションを通じて、就業へのステップアップをめざしています。先行して実施しているコープ大久保では店舗での採用につながるなど、取り組みが前進しました。
障がいのある方の活躍を支援する取り組みをさらにすすめました
  • コロナ禍で商品の販売機会が減った福祉作業所に、店舗のスペースを提供して販売会を開催する取り組み「つながるマルシェ」が定着し、現在41の店舗にひろがりました。
  • 兵庫県との連携事業「+NUKUMORI(ぷらすぬくもり)マルシェ」をコープ店内など、6カ所で開催し、福祉作業所でつくられた食品や雑貨を販売しました。行政・地域団体とつながりながら、障がいのある方の活躍支援をさらにひろげていきます。
  • 障がい者支援団体がコープ龍野のテナントとして入居。「めーむひろば」を店舗と協働で運営したり、カフェ活動やイベントを開催したり、地域の活性化につなげています。
  • 老人福祉施設や障がい福祉施設を運営する、コープこうべが支援して設立された社会福祉法人協同の苑。地域における福祉増進にさらに寄与していくために同法人に2000万円の寄付をしました。
<2024年度に向けて>

誰もが働きやすい職場づくりや障がい者支援団体との連携をさらにすすめます

  • コープこうべの障がい者雇用の姿勢をお知らせするポスターの作成や、障がいのある店舗職員が安心して働けるよう、周囲の方に特性をお知らせする「わたし紹介マーク」の運用を開始します。
  • 障がいのある職員対象の研修を定期的に開催できるようしくみづくりをすすめます。
  • 「つながるマルシェ」をきっかけに、地域とつながる取り組みをすすめます。

社会貢献活動、環境活動への参加者の拡大と取り組み推進
広報・コミュニケーション力強化に向けたしくみづくりと実践

子どもが抱える課題への取り組みをすすめました
  • 奨学金制度への理解促進に向け、一般財団法人コープこうべ奨学金財団のホームページに制度の紹介や奨学生からのメッセージ、近況報告を掲載。また、財団についてお伝えする「てとてNEWS」を発行し、店舗等に設置しています。
  • 物価高騰を背景とし、財団の奨学金に応募する学生が増加。奨学生の採用数増加など、さらなる社会貢献に向け、同財団に1000万円の寄付をしました。
若者とともに平和の尊さを伝える活動をすすめました
  • 平和について学び考えることを目的に、「虹っ子平和スタディツアーin福島」「長崎 平和のカンパ寄贈の旅」「広島 平和サイクリングの旅」を実施し、合計18人の中高生が参加。学んだことを報告する機会を設け、伝える活動をすすめています。
  • 「平和のカンパ」を活用し、地域団体などへ絵本約800冊を寄贈しました。第6地区では「平和のつどい」の開催に活用し、中高生44人を含む約200人が参加。第3地区では、神戸市立向洋中学校の生徒との「地球のステージ」開催に活用し、平和について話し合いました。
「協同の体験を語り継ぐ」取り組みを継続しています
  • 生協で働く意義の理解を深める「協同の体験を語り継ぐ」取り組みを継続。全ての所属で、職員一人ひとりが「コープ商品」を通じて生協らしさを考え、伝える取り組みをすすめています。
  • 1月には協同学苑史料館、2月には賀川記念館にて「協同組合と賀川豊彦セミナー」を開催。組合員・職員計16人が参加し、協同組合の歴史や理念の語り手づくりをすすめました。学んだことを伝える機会を設け、語り継ぎの風土づくりにつなげます。
広報・コミュニケーション力強化に向けたしくみづくりをすすめました
  • ホームページに、機関紙『きょうどう』のエリア掲示板を4月から掲載。全地区のイベント情報などの閲覧が可能になりました。
  • 広報力向上をめざし、職員による動画制作の呼びかけやSNS投稿についての意見交換を実施し、動画やSNSを活用したコミュニケーションの強化に取り組みました。
令和6年能登半島地震の被災地支援に取り組んでいます
  • ハート基金(コープこうべ災害緊急支援基金)から400万円を拠出。組合員に呼びかけた緊急募金には、約1億6000万円の善意が寄せられました。
  • 1月14日から「コープいしかわ」へ、毎週職員を派遣。配達や、物流センターでの仕分け業務、安否確認などを行いました。
<2024年度に向けて>

職員一人ひとりがコープこうべの価値を考え、伝えられることが必要と考えています

  • 阪神・淡路大震災から30年となる2025年に向け、震災体験をテーマに「協同の体験を語り継ぐ」取り組みをすすめます。
  • 広報・コミュニケーション力強化に向け、各部の広報計画を共有する場を設置し、アクションプラン策定につなげていきます。また、職員から組合員、組合員から組合員への口コミがひろがるよう、コミュニケーションの強化をすすめます。


持続可能な経営基盤の確立に向けた構造改革

宅配事業の基盤整備

すべての地域・世代で利用しやすい「週一宅配」の構築と、安定した事業収益の確保に取り組みました

組合員のニーズにより幅広く応えられるよう、要冷商品の品ぞろえを充実させました
  • 魚崎浜要冷集配センターの集品機能を強化し、要冷商品の取り扱い品目数の上限を430点から740点まで拡大しました。同時に5月から「めーむ食品編」を4ページ増やし、野菜・果物・デザート・菓子パンなどの品ぞろえを充実させました。
事業収支の改善に向け、各サービスを見直しました
  • 世界的な原料価格の上昇や、人件費、車両・燃料費など配送にかかるコストの急騰を受け、7月よりこはい利用料を改定しました。
  • 冷蔵庫・洗濯機・エアコン・テレビなど、設置・工事が必要な家電商品は、3月31日をもって取り扱いを終了しました。
宅配デジタル化の導入による加入・利用のしやすさの向上に取り組みました
  • インターネットでの利用手続きを簡略化し、加入しやすくしたほか、コープこうべアプリをアップデートし、検索・予約機能の利便性向上や商品情報の拡充、注文締め切り時間の延長(19時まで)を行いました。
「あんしん宅配」の実現に向けた取り組みをすすめました
  • 発生頻度の高い後退時の事故撲滅を目的に、新入職員に動画視聴の学習などを行い、入所時に学んだ安全運転が継続できているかの点検を強化しました。
  • 接遇力の向上をめざし、地域担当が携帯する業務用スマートフォンに学習資料・動画を定期的に配信し、接遇についていつでも学習できる環境を整備しました。
職員の働きやすさの向上に取り組みました
  • 訪問効率の向上による地域担当の負担軽減、走行距離の短縮による環境負荷低減を目的に、訪問コースの見直しをすすめました。
  • 地域担当チーフが受け持つメンバー数の見直しなど、職員の適正配置をすすめ、地域担当一人ひとりに対する細やかな指導とサポートができる環境の整備をすすめました。
夕食サポート「まいくる」の配送業務の変革をすすめました
  • 協同購入センター淡路で、地域担当が夕食サポート「まいくる」をお届けする実験を開始。組合員との接点を深めることによる見守りと、配送の効率化をすすめています。
安定した配送体制の確立に向け、大阪北地区の訪問エリアの見直しに取り組みました。
  • 大阪北地区の訪問エリアの見直しに向け、協同購入センター豊中の拡張工事を実施。また、2024年度からの協同購入センター箕面の建て替え工事に向けた準備をすすめました。
<2024年度に向けて>

事業環境や社会構造の変化に対応できる強固な基盤づくりが課題と考えています

  • 担い手の確保に向け、組合員とのコミュニケーション強化や労働条件の改善などを通じた、職員の働きがい・働きやすさの向上に取り組みます。
  • 収支構造の安定化に向け、プロモーションの強化や利便性の向上による利用拡大とともに、ペーパーレス化の推進などによるコストの低減をすすめます。

店舗事業の構造改革

事業構造改革の推進とともに、組合員から信頼・愛着を持ってもらえる店舗づくりに取り組みました

店舗の競争力強化に向け、利用拡大につながる取り組みを継続強化しました
  • 月替わりでおすすめコープ商品を紹介する「ツキ推し!」の取り組みでは、対象商品の利用金額が前年の約10倍になるなど、大きな成果につながっています。
  • 生鮮・総菜部門を中心とした利用拡大に向けて、外部専門家による研修を毎月実施しました。より買いやすく、食卓をイメージしやすい提案型の売り場づくりをめざします。
レジおよびサービスコーナー業務の効率化や、キャッシュレス化の推進に取り組みました
  • 2022年度にセミセルフレジを導入した13店舗では、当初の想定通りにレジ業務の生産性が向上しています。11月にリニューアルオープンしたコープ立花、3月にコープ西宮東とコープ西神南の合計3店舗に新たに導入しました。
  • シーアでは、7月から現金を扱わない「カード専用レジ」を設置。レジ待ち時間の短縮などの効果が高いことから、3月にコープ西宮東、コープ西神南にも導入しました。
  • 4月からの大阪府の子ども食費支援事業「お米PAYおおさか(お米クーポン)」への参加を皮切りに、電子商品券・電子クーポンの取り扱いを開始しました。9月には、神戸市商店街連合会「市商連Pay」、兵庫県「はばタンPay+(プラス)」の取り扱いを開始しました。
「2023年度営業終了候補店」について、今後の方向性を決定しました
  • 「2023年度営業終了候補店」に選定した7店舗の利用組合員に対し、店舗の経営状況をお知らせし、利用のお願いをするとともに、収支改善に取り組みました。
  • 組合員の買い支えにより、店舗収支が大きく改善したコープミニ猪名川南、コープミニ大谷、コープミニ月が丘は、「2023年度営業終了候補店」を取り下げました。再び収支の悪化に陥らないように、組合員への経営状況の開示および、利用のお願いを継続して行います。
  • 組合員の買い支えをいただいたものの、将来の改善が見通せるほどの収支改善には至らなかったことから、1月18日にコープつかしん、1月25日にコープミニ荒田、2月8日にコープミニ山田、3月7日にコープ東加古川を営業終了しました。利用組合員にお知らせはがきを郵送するとともに、地域説明会や相談会などを開催し、周辺店舗や宅配などの利用案内を行いました。
「2024年度営業終了候補店」を定め、業績改善に向けた準備をすすめています
  • 業績不振店舗における営業終了基準に該当する店舗のうち、コープ箕面中央、コープ長田、コープ加西の3店舗を2024年度の営業終了候補店と定めました。利用組合員へのお知らせはがき発送や店頭掲示を通じて、組合員への情報開示・買い支えのお願いをするとともに、業績改善に向けた取り組みをすすめます。
土地の賃貸借契約満了に伴い、コープ行基の営業終了を決定しました
  • コープ行基では、土地の賃貸人と協議を重ねてきましたが、契約延長に至らず、2025年1月下旬の営業終了を決定しました。
構造改革に向け、各サービスの見直しを行いました
  • 3店舗で実験をしていた「ネットスーパー」は、現行のシステムにおいて、今後のサービス拡大と収支改善が困難と判断し、6月でサービスを終了しました。
  • 燃料費高騰や配送担当の不足もあり、今後の「さわやか便」のサービス維持・継続に向け、委託会社とも協議し、7月に料金を改定し、一部サービスの見直しを行ないました。
<2024年度に向けて>

将来にわたって継続できる事業の実現に向けた構造改革が課題と考えています

  • 組合員と職員の距離が近い組合員組織ならではの「思いやり」「配慮」が感じられるような接遇力や実務力の向上など、人材育成に取り組みます。
  • 既存店強化や業務改革による生産性向上に加え、店舗規模の適正化にも引き続き取り組みます。

魅力ある商品づくり

コープ商品の認知度向上につながる取り組みや、食品工場生産品のこだわり継承に向けた取り組みをすすめました

食品工場生産品のこだわりを継承した共同開発・改善をすすめました
  • 日本生協連と共同開発をすすめ、食品工場での製造を終了した納豆・麺・こんにゃくの主力品13品目と、「神戸ブレッド」「木綿とうふ」「迎春こもち」が日本生協連コープ商品としてデビューしました。 売り場やホームページなどで情報発信するとともに、後継品に対する「組合員の声」を積極的に収集し、改善に向けた分析をすすめました。
「コープこうべ商品」の認知度向上に向けた取り組みをすすめました
  • 2024年4月のブランドリニューアルに向け、職員を対象に、リニューアルの経緯や背景に関する学習会を開催し、理解をすすめました。また、フードプランの管理規範変更に関する組合員対象のオンライン学習会を開催しました。
<2024年度に向けて>

食品工場生産品のこだわりの継承が課題と考えています

  • 食品工場生産品の主力商品(食パン・豆腐など)について商品のこだわりを引き継ぐ日本生協連コープ商品の共同開発をすすめます。

保障事業のチャレンジ

コープ共済の価値の浸透と、共済と保険を組み合わせた「くらしの総合保障」の提案ができる体制づくりをすすめました

「共済マイページ」の案内を強化しました
  • スマートフォンやパソコンから、共済の手続きや保障内容が確認できる「共済マイページ」の案内を強化し、登録件数は11万1617件(前年比127.9%)と伸長しました。
「くらしの総合保障」の提案に向けた学習をすすめました
  • より組合員とその家族に寄り添った保障の提案ができるよう、コープ共済・保険の商品知識と提案力アップに向けた職員学習会を開催しました。
「くらしの安心」を提供できる体制づくりをすすめました
  • 9月から、マイカー共済の取り扱いを開始しました。医療・生命保障だけではなく、「くらしの総合保障」をより幅広く提案できる体制づくりをすすめました。
<2024年度に向けて>

引き続き「くらしの総合保障」が提案できる体制づくりが課題と考えています

  • 組合員同士の助け合いを形にした「コープ共済の歴史」や「大切にしてきた価値観」をあらためて確認し、コープ共済と保険を組み合わせた「くらしの総合保障」の提案力を高めます。

文化事業の再構築

学び合い・教え合いの新たな形の構築を図るとともに、組合員の心とからだの健康づくりに取り組みました

コープカルチャー事業所跡地に「ふれあいひろば」を開設しました
  • 学び合い・教え合い活動やコミュニティの維持・発展に向けて、新たな組合員活動の拠点として「ふれあいひろば」を開設。これまでのコープカルチャー講座の一部は、自主運営での活動を開始しています。
    4月17日開設 ふれあいひろば「コレル相生」 (旧コープカルチャー相生)
    5月1日開設 ふれあいひろば「コレル大久保」 (旧コープカルチャー大久保)
    8月1日開設 ふれあいひろば「コレル塚口」 (旧コープカルチャー塚口)
    9月11日開設 ふれあいひろば「コレル姫路田寺」 (旧コープカルチャー姫路田寺)
    10月16日開設 ふれあいひろば「コレル桜塚」 (旧コープカルチャー大阪北)
    3月1日開設 ふれあいひろば「コレルめふ」 (旧コープカルチャー宝塚)

コープカルチャー神戸西は3月31日に閉鎖し、併設している神戸西「コープのつどい場」のレンタルスペースとしてリニューアルします。

今後閉鎖するコープカルチャー事業所のサポートをすすめています
  • 今後閉鎖する事業所について、講師・受講生への丁寧な説明を行い、各事業所の閉鎖までの講座継続をサポートしています。また、「ふれあいひろば」の開設など、学び合い・教え合い活動やコミュニティの維持・発展に向けた検討をすすめています。
コープスポーツの新規利用者拡大と効率的な教室運営をすすめました
  • 新規利用者の拡大に向けて、産後ママ向けの新規コースや、子ども向け短期教室の開講、大人向け体験会の開催など、気軽に参加できる場づくりをすすめました。
  • コープ北口食彩館のつどい場3周年イベントで、フレイル予防を目的とした緩やかな体操種目の体験会を開催。地域つながるミーティングで出た意見から新教室の開講につながりました。
  • コープ健康スポーツクラブでは、子どものためのイベント「かけっこ」や「ドッジボール」を月1回継続して開催。大人会員へも、杖を使ったウォーキング(ポールウォーキング)など気軽に参加できるイベントを継続開催しました。
<2024年度に向けて>

学び合い・教え合いの活動の場づくりと安定した事業運営が課題と考えています

  • 今後閉鎖するコープカルチャー事業所における対応を丁寧にすすめ、講座の自主運営での継続をサポートします。
  • コープスポーツは、外部会場の光熱費や会場費の値上げにより、収益性が悪化傾向となっているため、今後の安定運用に向けて課題の洗い出しに着手します。
  • 芦屋シーサイドテニスでは、施設、設備老朽化対応による業績悪化が見込まれるため、今後の方向性を決定していきます。

福祉事業の既存事業強化

既存事業のさらなる収支改善をすすめるとともに、感染症や災害に対しての対応力の向上に取り組みました

既存事業の収支改善に向け、利用者の拡大と新規採用をすすめ、効果的な人員配置を行いました
  • コロナ禍以降、利用者の減少が続いている訪問介護・デイサ―ビスでは、利用者の確保に向けた営業活動の強化と、生産性向上に向けた事業所ごとの業務の見直しを実施。デイサービスでは、収入・剰余金ともに前年を上回る実績で推移しました。
  • 居宅介護では、欠員になっていたケアマネジャーの新規採用がすすみ、担当ケアプラン件数の増加につながったことで、収入の回復につながっています。
社会福祉法人協同の苑と連携した取り組みをすすめました
  • 施設見学や職員同士の意見交換会の開催を通じて交流を深め、お互いの組織の理解に向けた取り組みをすすめました。
<2024年度に向けて>

主力である訪問介護事業の収支改善が課題と考えています

  • 訪問介護の担い手であるヘルパーの人材確保とサービス業務の質の向上により、「コープこうべの介護」の評価を高め、利用者の確保と収支の改善を図ります。

協同学苑の収支改善

学びの場の機能強化や、利用者増加による収支改善に取り組むとともに、今後の方向性の検討をすすめました

協同組合の歴史や理念について学び、交流する場づくりをすすめました
  • 史料館では7月から「コープこうべの自己生産100年のあゆみ」と題し商品を軸にした特別展示を、1月から阪神・淡路大震災30年の節目となる2025年に向けて「賀川豊彦と関東大震災 震災ボランティアの先駆者」のパネル展示を行っています。
  • 8月には協同学苑と、本所賀川記念館(東京)、松沢資料館(東京)、鳴門市賀川豊彦記念館(徳島)、賀川記念館(神戸市)、全国の5つの記念館・資(史)料館をオンラインで中継する「五館中継 賀川豊彦セミナー」を開催し、地域での賀川の活躍エピソードや、各館の特徴や展示内容を紹介しました。コープこうべの地域コープ委員をはじめ、各生協の組合員・職員など、全国から150人を超える参加がありました。
  • 5月には「生協人共創塾」で45人、8月には「虹の仲間づくりカレッジ」で18人、10月には「協同組合塾」で33人に加え、森林組合の若手職員31人が初めて史料館を見学するなど、県外の生協・協同組合などを含むのべ46団体661人が史料館を訪れ、協同組合の理念と歴史を学び、交流の輪がひろがりました。
  • 研修やインターンシップでは4大学のべ38人を受け入れ、生協理解を深めました。
新型コロナウイルス感染症の5類移行後の利用増加を見込み、収支改善に取り組みました
  • コロナ禍で低迷していた宿泊やレストラン利用が回復しつつあり、来苑者数は前年比104.5%となりました。引き続き、利用者増加に向けた取り組みと経費コントロールによる収支改善をすすめます。
協同学苑の方向性の検討に着手しました
  • コープカルチャー協同学苑の閉鎖を見据え、外部団体の施設利用の誘致など、さまざまな検討をすすめました。また、協同学苑が果たしてきた役割を再確認するとともに、史料館や安全運転センターのあり方についても検討に着手しています。
<2024年度に向けて>

学習機能の強化や将来の協同学苑の方向性の検討が課題と考えています

  • 協同組合の歴史や理念を学び、語り継ぐ機会づくりや、他部署、他団体と連携し、組合員も職員も集い、交流する場づくりをすすめます。
  • コロナ禍後の利用の最大化と収支改善に取り組むとともに、協同学苑の今後の方向性の検討をすすめます。

その他事業の取り組み(クレリ、コープでんき)

葬祭サービス「クレリ」の学習会や見学会を開催し、広報強化に取り組みました
  • 地域コープ委員会やレインボースクールにて、終活に関する学習会やクレリホールの見学会を開催し、クレリ葬の広報強化と終活に関する啓発活動に努めました。
  • クレリホールの近隣店舗で、終活や葬儀に関する店頭相談会を開催し、クレリ葬の認知度向上やクレリメンバーズの加入推進活動に取り組みました。
「エコチャレ2030」のさらなる推進に向け、コープでんきの担当部署を移管しました
  • 「コープでんき」を宅配運営部からSDGs推進部に移管。電力事業運営の効率化とともに、SDGsや「エコチャレ2030」の達成に向けた取り組みを推進しました。
  • コロナ禍で中断していた再エネ発電所の見学交流会を再開し、地域コープ委員など多くの組合員が参加しました。
  • 「コープでんき」の電源の1つであるエコファームのソーラーシェアリング(※)畑などで生産された野菜の詰合せを、「コープでんき」契約者の中から抽選で600人にプレゼントするなど、「コープでんき」の価値を伝えました。
<2024年度に向けて>

事業の認知度向上に引き続き取り組みます

  • クレリ葬の認知度向上に向けた広報強化を図るとともに、葬儀や終活に関して啓発活動に取り組みます。
  • 「コープでんき」の意義を伝える活動として、再エネ発電所の見学会を計画し、「コンセントの向こう側」を考えるきっかけにします。

デジタル化の推進

人と人とがつながる生協の新しい魅力づくり、人にやさしいデジタル化に取り組みました

コープこうべアプリ・サイトをリニューアルしました
  • セキュリティ強化のため、利用組合員に新しいID・パスワードへの切り替えを実施いただき、9月24日にコープこうべアプリ・サイトをリニューアルしました。
  • リニューアルに向けては、スマートフォンの操作に不慣れな方や、視覚障がいのある方を取り残さないよう、店舗での相談会や電話などでフォローを行いました。
<2024年度に向けて>

人と人がつながる生協の新しい魅力づくり、人にやさしいデジタル化をすすめます

  • 宅配デジタル化で実現した加入のしやすさ、利用のしやすさの活用をすすめます。
  • コープこうべアプリを接点として組合員・職員・生産者のつながりを深めます。
  • 子育て世代や地域コミュニティの参加をひろげ、利用定着につなげます。

ガバナンスの改革

事業構造の安定化(構造改革の推進)を最重点課題とした組織体制の確立に取り組みました

透明性のある組織、責任の所在が明確な組織をめざしたしくみづくりをすすめました
  • 中期経営計画に基づき、部署ごとの「ミッション(役割と責任)」を明確化しました。また、各部署が行うべき担当業務をより詳細に定め、業務の抜け漏れや他部署との重複がない体制を整えました。
  • 透明かつ公正な組織決定を行うことを目的に、新たな会議体を設置しました。業務執行に関する重要な案件について、関係者による検討・論議をこれまで以上に行い、決定する運用に変更しました。
  • 重要な組織決定における審議や方向性論議の時間確保を目的に、理事会および常勤理事会の運用変更(報告すべき事項の一覧化、文書のみによる報告形式の導入、資料フォーマットの統一、構成員の見直し等)を行いました。
<2024年度に向けて>

管理体制の維持強化が課題と考えています

  • 2023年度に設置した会議体の実施状況の検証および課題化を行い、必要に応じて、運用ルールの見直しを行います。
  • 組織機構、職務分掌および職務権限について定めた諸規程を再整備し、管理体制の維持強化をすすめます。
【用語解説】
  • 事業継続計画…大地震等の自然災害、感染症のまん延、テロ等の事件、大事故など不測の事態が発生しても、重要な事業を中断させない、または中断しても可能な限り短い期間で復旧させるための方針、体制、手順等を示した計画。
  • デバンダス.net…得意なことを活かして地域で活動したい方向けの人材データベース。登録フォームから自分の得意なことを登録することができる。地域から寄せられた相談内容に応じて、地区本部が「デバンダス.net」からその内容にあった人をマッチングする形で運用。
  • ふれあいひろば…地区本部が運営する店舗内に設置された活動拠点。活動の登録や相談、発表、貸室利用などができる。学びと出会い、組合員同士の交流づくりをめざす。
  • 地域つながるミーティング…同じ地域で活動する地域の団体・個人、コープサークル、地域コープ委員会、総代などが出会い、地域の課題などの多様なテーマに沿って話し合う場。
  • たすけタッチ…ゴミ出しなど、ちょっとした困りごとを手助けしてほしい組合員と近くに住む手助けできる組合員をコープこうべアプリでつなぐしくみ。
  • 生協10の基本ケア…「尊厳を護る」「自立を支援する」「在宅でのくらしを支援する」ことを基本に、生協の介護の実践で培われた「ふつうの生活」を支援するために大切な10の取り組みをまとめたもの。
  • エコチャレ2030…2018年に策定した、2030年に向けた環境チャレンジ目標。
  • てまえどり…店舗で購入した商品をすぐに食べる場合は、商品棚の手前にある消費・賞味期限が近い商品を選ぶ購買行動。2016年、食品ロスへ問題意識を持った尼崎・宝塚地域の組合員が中心となり活動を開始。2018年の神戸市との共同キャンペーンで「てまえどり」という名称が誕生。
  • フードドライブ…家庭で使い切れない余剰食品を、宅配や店舗で無償で引き取り、それらをフードバンクや地域の子ども食堂などを通じて、食の支援を必要とする人たちに提供する取り組み。
  • 語り手学習会…組合員、職員がエシカル消費やコープ商品、社会問題などを学び、周りの人に伝える「語り手」になることをめざす学習会。
  • 生協版GAP(生協版適正農業規範)…日本生協連と全国の生協が共通して使用している「良い農場づくり」のためのルールブック。組合員に信頼・支持される『たしかな商品』をお届けできるように、食品安全だけでなく、環境保全、労働安全等、農業の持続可能性を確保するための生産工程管理の取り組み。
  • ソーラーシェアリング…農地の上に太陽光パネルを設置して太陽のエネルギーを分け合うことによって、農業と発電事業を両立させること。
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