2024年5月24日
アメリカ合衆国の臨界前核実験実施に対して抗議文を送りました
コープこうべでは、アメリカ合衆国が2024年5月14日に臨界前核実験を実施したことに対し、次の通り抗議文を送りました。
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2024年5月23日
アメリカ合衆国大使館気付
ジョセフ・ロビネット・バイデン・ジュニア大統領 閣下
アメリカ合衆国による臨界前核実験実施に強く抗議します
貴国の核安全保障局が、2024年5月14日にネバダ州で臨界前核実験を実施したと発表をしました。2021 年 1 月に発効した、核兵器禁止条約は2回の締約国会議を数え、その中で採択された政治宣言では、「(締約国は)現在と未来の世代のために、核なき世界の実現に向けたゆまぬ努力を続ける」とされており、現在の国際社会の動きに逆行する行為であり、極めて遺憾です。
被爆者をはじめとする平和を希求する世界中の人々の切なる思いを踏みにじる行為で、到底容認できるものではありません。
この間のウクライナに対するロシアの軍事侵攻では、ロシアが核兵器での威嚇を続け、またイスラエルとパレスチナ自治区ガザ地区での戦闘では、イスラエルの閣僚が核兵器の使用も選択肢だと発言し、現実的な核兵器使用の危険性が高まっています。
私たちは唯一の被爆国日本に住む者として、これまで核兵器の非人道性について学び、核兵器を廃絶し、世界の平和をめざす取り組みを長く続けています。
今回の貴国の実験に強く抗議をするとともに、今後計画されている一切の核実験を中止することを求めます。
今こそ「核兵器なき世界」の実現に向けて、世界平和を願う地球上のすべての人々の声に真摯に耳を傾け、NPT(核兵器不拡散条約)で約束した誠実な核軍縮に真摯に取り組むことを強く要請します。
生活協同組合コープこうべ